そのほかの刀

日本刀には、そのほかにもいくつかの刀がありますので、紹介しましょう。

・小太刀
小太刀は、短い太刀であって、脇差の別名ではありません。
長さとしては、太刀よりは短く、脇差よりは長いのです。
そして、作りとしては、刀身に反りがあり、斬るための刀です。
また、剣術に「小太刀」の戦い方がありますが、どちらかというと女性用の剣術とされています。
つまり、短い太刀として、女性にも扱いやすい刀であったのでしょう。
なお、小太刀の起源を見ますと、戦用ではなく儀式用であったのではないかと言われています。
昔の元服は12歳ぐらいでしたので、その際の子供用の刀だったとも言われています。

・腰刀
腰刀は、太刀を佩いていた時代に腰に差していた、鍔のない短い刀です。
鎌倉時代以前、太刀は腰につり下げて(佩いて)いたもので、鎧などを脱ぐときには外さなければなりませんでした。
もし、戦場で鎧を脱いだときに敵に襲われると、無防備になってしまいます。
そのときの護身用の武器として、腰刀を腰に差していました。
また、馬から下りて戦うときに、太刀ではなく腰刀で切りつけたとされ、この腰刀の刀身が伸びて刀(打刀)になったとも言われています。

・小刀(こがたな)・小柄(こづか)
小型の刃物で、ナイフのようなもので、小刀や小柄とも言います。
大きさは五寸ぐらいの細身の刀で、和紙を切るペーパーナイフのような使い方をしていたようです。
小刀は鎌倉時代末期頃から見られ、最初は腰刀に添えられていましたが、後に打刀の鍔元にも添えられるようになりました。
江戸時代になると、登城の際には大小拵に添える決まりとなりました。
ちなみに、時代劇で手裏剣のように投げるシーンがありますが、基本的に投げる武器としての使い方はしなかったようです。